人間の欲求を表すなら、マズローの承認欲求より「ケンリックの要求ピラミッド」

大学時代に心理学をかじってたぐらいですが、マズローの承認欲求は有名で、人間の欲求を階層にした理論ですが…いつのまにか新しい物が出てるのは知りませんでした。ちょっと人気になってる記事を見て調べて見たものをまとめ。

マズローの承認欲求とは?

マズローの承認欲求はアメリカの心理学者マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮定をした上で人間の欲求を5段階で理論化したものです。

この理論は心理学だけではなく、マーケティングの文脈でもよく使われたりしてます。私もWorkshopとかで例えば人間が思う本能的な欲求を考える時のサポートとして話をしてたりしました。

J. Finkelstein – I created this work using Inkscape. CC 表示-継承 3.0

ケンリックの欲求ピラミッドとは?

ケンリックの欲求ピラミッドは心理学者のダグラス・ケンリック教授が考えた人間の欲求を理論・図示化したものです。マズローのピラミッドよりも構造が増えており、新しい要素と消えている要素があります。

このピラミッドは読み方として、ピラミッドの上にあるほうを解決するために下の欲求があるという考え方です。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3161123/ から引用し日本語化

マズローの承認欲求との違いとは?

マズローの承認欲求との違いは見るといくつかありますが、根本的にケンリック教授はマズローの承認欲求に対して、生物学的なアプローチが欠如している事を指摘しています。

生物学的なアプローチとは、単純に言えばヒトが生き物としての努力・欲求をするという考えの領域ですね。その領域がかなり上位のところに書いてあります。
マズローは高次的な要求として想像力とか問題解決〜などを置いて理論立ててましたが、そもそも生物学的な部分がまずは前提にあり、その上に形成されるということですね。

要は、音楽を嗜むのが崇高な要求ではなく…モテたいから音楽を嗜む

マズローの承認欲求ではCreativityなどの創造的な行動が高次的な要求で、いわゆる3大欲求的なものをクリアしたらヒトは創造的な欲求をするんや!って感じでしたが…このケンリックの欲求ピラミッドはそもそも逆です。

まずヒトは子育て(遺伝子の受け継ぎ)のような欲求を満たすために、配偶者との関係を維持し、その為に配偶者を見つけようと婚活をする。

その婚活を満たすために、会社で昇進して給与を上げたり自分に新しい趣味や何らかの特技、知識を蓄えて地位や自尊心を満たす行動を取ると。この中あたりに音楽を嗜む…が入ってくるわけですね。

いや、そんなんで音楽やってねーから!っていう話はわかります。(私もそうは普通は思わないです。)

ヒトは長い年月をかけて本心を隠しながら生きたほうがいいということも学んだ動物なので、その世界にいるとこの理論は受け入れがたいと思います。

ヒトも普通の動物、単純な生き物。

マズローはヒトだけ高尚な動物のように扱っていましたが、それは変で結局ヒトも生物学的な基本思想は変わらないものの、ヒトが社会という大きいくくりで所属してる為、自然と制御されていると言うところがあります。

どういうことかというと…上のケンリックの欲求ピラミッドを見ると「地位/自尊心」というピラミッドが見えます。要は自分が今所属している所に対して、本能的には地位を上げたい、自尊心を維持・向上したいと言う要求があるはずなんです。

しかし、じゃあ自分も含めて周りを見返してください。みんながそんな本能むき出しで地位向上、ポジションが有限であれば誰かを貶める…などしてますかね?(極稀にいると思いますが…)

本当はそうなんですが、ヒトが所属している社会という中では本能をむき出しに地位向上などの活動を取ることで、マイナスになることが多かったりなんなら所属を外されるなどのリスクが有る…というルールが存在してるんですよね。

これは長いヒトの歴史から編み出された内容かと。出る杭は打たれるって言葉があるぐらいですので。
王が支配してたような時代をイメージしてもらって…自分が王だったときに自分の椅子を狙ってる、ヤバそうなヒト居たらどうします…?(歴史上どうなりましたか?)

だから、この社会という組織に所属する限り、本当の欲求を言うと自分が損するということを皆さんが理解してるが故に、本能的にはピラミッド構造で合ってるものの、お互いが欲求をあまり言わないようにしてると言う風に読み解けます。

ソーシャルな世界もまさに説明可能

この理論で行けば、私達がソーシャルという世界を作った事、そしてそこでの活動も説明が付きます。
ソーシャルネットワークという新しい社会を作ったものの、基本的に原理は変わってません。

要は僕らは新しい所属を作り、その中では「いいね!」を貰えると自尊心が維持出来るわけです。
(こうやってブログ書いてる私も同じ)

で、その欲求はものすごい突き詰めていくと上の要求に引っかかると…(書いてて自分もそうは思えないですがそういうことなんでしょう…)

ここらへんは進化心理学を勉強すると、理解できる気はします。進化していく中で定理されていったものかと。

昔NHKでこの話を見た気がするんですが、なんだっけかな・・・

まとめ

ということで、自分の理解も含めてケンリックの欲求ピラミッドをまとめてみました。心理学ってやっぱり面白いなぁと思った。こういうことばっかりしてるから嫌いな勉強(語学)にたどり着かない…。

ちなみに、この方の情報ではマズローの理論は全くアカデミックには取り扱われてないとのこと。使わないようにしないとですね…。

ネタ元・参考