音声定額(カケホーダイ)競争時代突入で月額料金がどうなるのか計算してみた

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ソフトバンクの株主総会動画をお休みの日曜日に見ながら過ごしていました。

そういえばNTTドコモさんが「次は音声だ!」という事で新しい料金プラン発表しましたよね。

新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 | 料金・割引 | NTTドコモ

これについては色々と疑問が投げかけられています。

ドコモ株主が質した「音声定額」への疑問 | 株主総会2014 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

ソフトバンクさんも追随するのかなぁ・・・と思ったらやっぱり追随するんですね。

ソフトバンクも音声定額プラン導入、ドコモと同じ2700円に設定 | Reuters

で、ふと疑問は「今後の携帯電話利用代金いくらになるんだろうなー?」という話。
早速計算してみました。

Contents(目次)

音声定額時代からの料金プランを計算してみよう。

さて、こうなったら計算してみないとということですよね。計算のもとにするのは先行発表しているNTTドコモの新料金プラン。

新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 | 料金・割引 | NTTドコモ

早速計算してみましょうー。どうやらサイトを見るとこのような計算方法のようです。

合計 = 基本プラン + パケットパック + オプション − 割引

基本プラン

いくつかあるみたいなんですが、一般的なスマートフォン利用の場合ほぼ「カケホーダイプラン」1択のようです。

こちらのプランの場合以下の様な特徴になるようです。

  • 同一キャリア同士、他キャリア同士、固定電話に対してすべてかけ放題
  • 海外に対する着発信やSMSに対しては適用されない

このプラン以外でもデータ端末向けに通話定額なしもあるんですが、どうやら原則「通話が出来る端末の場合はカケホーダイプランへの加入が強制になる」ようです。(少なくともNTTドコモの場合)

そうなると、基本プランはほぼ決まりですね。

また、ISP(通信プロバイダ)料金は別途取られます。おそらく通常はSPモードなので300円/月ですね。

基本プラン:3,000円(カケホーダイプラン:年間縛りあり+SPモード)

パケットパック

これもいくつかあるようですが、NTTドコモさんの場合2GB/月のプランか5GB/月のプランが基本です。

  • データSパック(2GB/月):3,500円
  • データMパック(5GB/月):5,000円

これに年間縛りありにすると継続契約年数によって割引があります。

  • 10年以上の契約継続:データMパック金額から -600円/月
  • 15年以上の契約継続:データMパック金額から -800円/月、データSパック金額から -600円/月

とりあえず、ビジネス利用ですと2GB/月は厳しいと思うので、ここはデータMパックのほうでしょうか。

パケットパック:5,000円(データMパック)

割引サービス

実際割引サービスというところで明記してあるのはU25割引というものです。契約者が25歳以下だと適用できるもので、以下の内容です。

  • ボーナスパケットとして、1GB/月分追加で利用が可能
  • カケホーダイプランを-500円/月にできる

あれ?年間縛りのものは?みたいなのがありますが、これは基本パックやパケットパック部分で明記してあるので特に記載してないんですよね。

ということで合計は?

さて、早速算出してみましょう。
実は、NTTドコモさんのほうでは16年継続利用のユーザーで、2GB/月のパケット利用時のシミュレーションは書いてあります。

NTTドコモ16年継続利用、2GB/月までのパケット利用の場合

項目 選択プラン 金額(円)
基本プラン カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
パケットパック データSパック 3,500円
割引適用(15年継続利用) -600円

合計:5,900円

  • ※ 2年間継続利用のずっとドコモ割適用時

確かに安く見えますけどね・・・。私、16年もドコモ継続利用の人ってなかなか居ないと思うんですよね。1998年からの継続利用ということですよね?

ということで他のパターンで考えてみました。

MNP乗り換えや10年未満契約者で、5GB/月のパケット利用の場合

項目 選択プラン 金額(円)
基本プラン カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
パケットパック データMパック 5,000円

合計:8,000円

  • ※ 2年間継続利用のずっとドコモ割適用時

これは高い・・・。勿論MNP乗り換え時の割引とかあるんでしょうけどね。
でもその割引は大概購入時の本体代金に対してなので、月額コストとしては8,000円ということなんでしょう。
実質値上げ額は約2,000円ぐらいですかね。

そもそも、5GB/月なので今の7GB/月から比べると毎月2GB利用分が減ります。

ちょっと格安SIM(MVMO)でどうにか出来るか考えた

なんかあまりにも光が見えないので、MVMO(格安SIM)を本格的に使いまわしたらどうなるか考えてみました。

いろんな会社はあるんですが、常用を考えて以下の項目を満たしそうなところにします。

  • 音声通話可能
  • LTE速度が利用可能

そうすると現状はSo-netが該当しそうです。U-mobileも7月から開始するそうですが・・・

So-net モバイル LTE +Talk/+Talk Sプラン | 高速モバイル | インターネット接続 | So-net

試しにここで計算してみました。

項目 選択プラン 金額(円)
基本プラン So−net モバイルLTE+Talk Lプラン 4,180円

合計:4,180円

  • ただし、3日間に360MB以上の利用をすると300kb/sに速度制限
  • 初期費用3,240円、1年間の契約縛りあり

ちょっと容量制限が違うパターンなんですが、300kb/sの速度制限ぐらいであれば通常の携帯利用は問題ないので意外と使えるかも?しれません。
通話は勿論30秒単位で課金。

まとめ:月額コストの増加は避けられない

今回は既にわかっているNTTドコモでの例ですが、おそらくその他2社も同じだと思います。

KDDIの場合は固定通話とのセット割があったり、NTTドコモに比べておそらく500円程度安くなることは現状の金額から想定が出来ますが・・・

一応MVMOを用いる事で、利用できるパケット量が減る代わりに月5,000円以下の運用も出来そうです。

今後のスマホランニングコストを憂いつつ、MVMOで妥協する人たちも増えるんだろうなぁ・・・と思いを馳せる私でした。