man punching in the air while in vr goggles

メタバースの今後を考えてみよう(2022年6月時点)

あんまりバズワードが好きじゃないmanji6です。
ついこの前まではCookielessという言葉が嫌いでした。(無くなるわけじゃないし!!)

ということで、今バズワードっぽく使われてる言葉として「Web3.0」とか「メタバース」とかあると思うんですが、今日はメタバース。メタバースもなんか最近使われますよね。

このメタバースについて今後を今分かる情報を持って考えてみたいと思います。
で、まずはお願いですが…メタバースを語るならご自身でメタバース的なサービス絶対に1度…いやしばらく使ってください。それからじゃないとこの文章も何言ってるんだ?になると思います。

私はMeta(Oculus) Quest 2を所持しています。昔からこれ関連は好きで、VRではなくMR(Mixed Reality)に関する発表やイベントにも個人的に参加してました。この業界?は嫌いじゃないですし、未来があると思っている事はご理解ください。

メタバースとは?

まずはメタバースの定義を見ましょう。例によってWikipediaより。

メタバース (英: Metaverse) は、コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスを指す。日本にあっては主にバーチャル空間の一種で、企業および2021年以降に参入した商業空間をそう呼んでいる。将来インターネット環境が到達するであろうコンセプトで、利用者はオンライン上に構築された3DCGの仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互にコミュニケートしながら買い物やサービス内での商品の制作・販売といった経済活動を行なったり、そこをもう一つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されている。

(中略)
現在メタバースの定義として様々なものが提案されているが、未だ統一した解釈は存在しない。メタバース解説書『メタバース進化論』(技術評論社、2022)では「空間性」「自己同一性」「大規模同時接続性」「創造性」「経済性」「アクセス性」「没入性」の七要件を満たしたオンラインの仮想空間として定義されている。

Wikipedia – メタバース より

ということで、Wikipediaさんでも定義が曖昧で複数解釈があるということです。
このぐらいふわっとした言葉なので、だからみなさん空中戦な話をよくされてるんですね(にっこり)

えーと毒はまぁこのぐらいにして…
メタバースはつまるところ、現実世界ではない場所に作られた別の空間ということです。
日本人にわかりやすく言えば、ソードアート・オンラインやサマーウォーズの世界です。あれ。

サマーウォーズの仮想空間で行政も含めて動作していた空間はまさにメタバース。
日本らしくキャラクターでデフォルメされた感じも特徴的。

メタバースの誤解:なんか頭にかぶるのがそうなんでしょ?

先に1個だけ誤解を解きたい点があるので、そこだけを先に。
あの、メタバースってよく頭にかぶるやつがそう…と思ってると思いますが、ちがいますから!
あれはHMD(Head Mount Display)であり、メタバースと自分をつなぐデバイスの一つなだけです。
別に他のものでもいいんです。あれが「没入型メタバース」を体験出来ますが、没入しないメタバースもあります。

先程も書いたとおり、メタバースはあくまで仮想空間を定義しているだけでそれを体験する方法はHMDをかぶって没入するだけではないです。

これはあくまで人間と電脳空間をつなぐだけのもの。別にスマホで見てもメタバースはあります。
(写真はPlayStation VR)

メタバースの体験の仕方がわかりません!

話題になってるメタバースですが今どこで体験できるんでしょう?
結構いっぱいあります。大小入れたらかなりの量あるんですよ。先程言った没入型の話もかけ合わせながら考えましょう。

よく皆さんが想像されるメタバースのサービスってここらへんを考えると思います。
また、こういうメタバースの環境を作るサービスを提供している会社もありますね。

  • VR Chat
  • Horizon Workrooms

これ両方とも没入型のメタバースですね。HMDが必要なやつ。実はそれ以外も一杯あります…。
以下は没入型を必要としないメタバースです。(私がそうだと思うものを列挙)

  • Fortnite
    • ゲーム内でサンドボックスモードを使うことでFortniteの世界に自由にモノやプログラムを配置してゲームを楽しむことができる。また昨今はFortniteの世界に実際のアーティストを招き、そこでライブを行うという試みも実施されている
  • 初音ミク -Project DIVA- X
    • ライブモードが存在し、初音ミクのライブをゲーム端末から3Dで体験することが可能
  • マジカルミライ
    • 初音ミクが3D投影されて、実際の会場でライブをするライブイベント。
      厳密には逆メタバース(私達が仮想空間にいくのではなく、仮想空間のキャラが現実空間に来る)というパターンですが、これも近似ということで。
  • ポケモンGO
    • え?って思うかもしれませんが、ポケモンGO上に現実の上に乗っけた仮想空間がありますよね。あれはMR(Mixed Reality)の機能もありますが、基本メタバースかと。

ということで、実はいっぱいあります。スマホゲームでもあります。
一つ言いたいのは、「既に結構ありますよ?」ということです。別に仮想空間を好き勝手に活用できる、という定義に当てるならMinecraftも私はメタバースだと思ってます。(異論がある方もいるかもしれませんが、何が違うのか説明しにくいと思いますよ)

メタバースはゲーム業界を中心にすでに商業空間としてのものも存在し、実際にお金が大きく動いてるものもあります。
例えばFortniteでもプラットフォームは無料ですが、一部機能や見た目のためにお金を払うというのは立派なメタバースビジネスの一つですし、Minecraftでは統合版(Bedrock版)であれば各自が作ったワールドを販売することが可能です。

メタバースの課題

そんな身近な世界のメタバースですが、メタバースの課題ってなんでしょう。
実はあんまりないと思うようで、いくつかありまして…

HMDが大変問題

HMDで見るのだけがメタバースじゃねぇ!とか言いながらこれを問題に出すのもどうかと思いますが…まぁでもこれをみんな思ってる方多いですし。
ヘッドマウントディスプレイ、数年前まではスペック問題がありましたが、Meta Questが出たことで、一気にスペック問題は解決し、高価なゲーミングPCがなくても大丈夫な環境にはなりました。

ただ実際に使ってみるとわかりますが…メンテナンスも面倒ですし、かぶって準備してなんて億劫です。スマホはすっと取り出せば使えますが、HMDはいかんせん大変です。

これは実際に買ってしばらく使い続けてもらわないとわからないと思います。どっかのイベントでかぶって体験した位じゃだめです。家で1週間毎日1時間使い続けてみてください。意外と暑い・蒸れる・汗を拭く必要がある・メガネと干渉する・3D酔いする・割と早くバッテリー切れる…という問題が多発します。

もちろん今ここはメガネ型のディスプレイや、解像度を上げることによる様々な問題解消など技術によるアプローチはしてますが、日々の生活に溶け込まないと…この後話ししますが「ビジネス」にはならないと思います。

(現状では)現実的に適用できるビジネスと規模が小さすぎる問題

1点大真面目に考えてほしいんですが、没入型ディスプレイが必要なメタバースにおいて…2−3年の間に人が増えると思いますか?本当に増えます?

私は増えないと思います。残念ながら。というのも、上に書いたような技術向上がされるのがまず数年かかります。そしてアーリーアダプターが食いついてやっと端末価格がある程度下がる…という感じになると思います。それって2−3年のスパンじゃないと思います。

となると、今の規模感はとてもじゃないけど小さいと思います。(どの企業もほぼ今は投資というレベルで考えてると思うのでそこは大丈夫だと思いますが…)

更にいうと、適用できるビジネスも大真面目に考えると難しいと思います。
というのも、人は現実世界で生きるので人の生活に根付く所…衣食住とは紐付けられません。(メタバース空間にローソンがあって、そこで買ったら手元に出てくるならいいですけどね。ドラえもんの四次元ポケットでもないと…)

となると、いわゆる娯楽領域…ですがここはこの10年ぐらいで群雄割拠状態です。
テレビなどのマスメディアがだんだん弱くなり、スマートフォンを中心とした時間利用に増えており、そこで楽しめる動画やウェブサービス、ゲーム、音楽などが伸長しています。

ここに今からメタバース突っ込む余地を作るってのがすごい大変だなと…。

ということで、現実的なメタバースの勝ち筋は?

はい、ここまで超ネガティブに書いてきました。
あんまりそういう書き方しまくると「否定から入って物事は解決しない」とかいう人多そうですが、ネガティブというより現実を直視しただけです…実際に体験してて面白いけど、今まで何十人の人に面白いよ!って言って買った人が本当に片手で数えられるぐらいの人数ということを考えるとまぁリアルだなと。

じゃあお前、メタバースに未来がないのかよ!って言う話ですが、そうじゃないです。
中長期のながーーーーい目線じゃなくて、直近価値を出しながらやっていくならここらへんがいいんじゃないか?と思う考えはあります。

個人的に企業が研究で数年かけてあーだこーだするよりも、今すぐできるものを、今メタバース系で頑張ってる企業と一緒に盛り上げる活動のほうが10000%有用です。餅は餅屋。

良い戦略1:「ゲーム」に勝機を見出す

やっぱりメタバース的な領域で親和性が高いのはゲームです。
ゲーム業界で言えば、先程もあげたFortniteやMinecraft以外にもSandbox系ゲームと言われてるメタバースに近いものがあります。ここらへんと企業がコラボしながら、積極的に「メディア」として活用するのが良いと思います。

ゲームの中に入れる広告とかもありますし、ゲームの中に実際の商品を入れる…や、企業が持つ様々なブランドやアセットを積極的に提供するのはありだと思います。

ゲームには既にユーザーも世界レベルで多く居るため、メディア活用としても良いと思います。
既存のゲームプラットフォームをもっと研究して、そこと一緒になにかするのはありだと思います。

良い戦略2:「アセット」に勝機を見出す

メタバース空間では、圧倒的に3Dのアセット不足が課題になります。

というのも、何でも用意できる!って言いますが、誰が用意するんでしょう。

現実世界で家立てる時に図面を引いて建築するのと同様に、3D空間で使えるアセットも誰かが3Dで設計が必要です。更にいうと3Dで作った物体にテクスチャ(簡単に言えば3D構造体に貼り付ける質感情報。シール的な…)もありますが、アレも用意が必要です。

こういう3Dアセットを既存の企業が持つブランドや商品などをベースに提供するなどもありだと思います。自社の製品やサービスをメタバース環境に持っていくならば絶対必要ですし。

実際に世界、日本も含めてアセットを作って販売する市場も出来ています。

BOOTH – 3Dアセット販売

未だにこういうものを提供してる企業はあんまり見たことがないですが、もし用意して利用フリーにすると、メタバースに優しい企業という認知がされる可能性もありますよね。
(ちなみに提供といっても各社の形式、バージョンアップ等があるので継続した活動も大事になります)

良い戦略3:「手軽な仮想空間」に勝機を見出す

手軽な仮想空間というのは、何かというとHMDが不要でスマホやテレビで見られるものです。
これはメタバースじゃないとか言う人も居ると思いますが、十分仮想空間活用です。(現時点では)

例えばVTuber(Virtual YouTuber)。
つい先日、Vチューバー事業大手のANYCOLOR社(にじさんじ)が株式上場して、いきなり人気になりました。Vチューバーはいわゆる人が3D(2D)アバターをかぶって出演してる新しいアイドルの形です。

  • 声:本人の声(ボイチェン利用パターンも有り)
  • 見た目:3D/2Dアバター

彼ら(彼女ら)は仮想空間でしか表現ができないのですが、仮想空間でのライブ実施など新しい表現方法に挑戦しています。

ANYCOLORはにじさんじというブランドで、Vチューバーの事務所化している

今かなり飽和状態なので、すでに遅い感はありますが…とはいえこのタレントとのコラボをしてく形から始めるのもありだと思います。

実際に様々な企業がこのVチューバーの発言でバズっている状況も既におきており、積極的な活用はありだと思います。実際ににじさんじ事例で言えば、周防サンゴさん(愛称:ンゴ)が志摩スペイン村について熱く語る…というとんでもないニッチコンテンツがバズりました。(私も1度行きたくなりました)

世怜音女学院中等部所属、演劇同好会所属、にじさんじも所属の周防サンゴ(天下無双)さんの熱いトーク。

ちなみに、「自社でVチューバー作る」はちょっとやめたほうがいいと思います。メディアを持っている企業ならいいですが、そうじゃない企業がやっても企業所属のVチューバーが専業でやってる方々とは頻度も、ネタのレベルも勝てないです…。(個人勢を企業に抜いてやるしか無い)

やめたほうがいいと思う戦略

ここは私が思うやめたほうが良い戦略です。もうこれは1つしか無い。。。

悪い戦略:「新しい仮想空間」を作る!

いや、やってもいいんですけどね。今デバイスや接続できる環境が複雑化してる状態で、ここに予算投下するなら本気で赤字垂れ流してやる必要があります。アメーバのオンラインテレビ事業のAbemaや、楽天の楽天モバイル並の意欲が必要…。

というのも、まだ囲えるユーザーも少なくお金への転換方法も見つかりにくい状況でやるのは難しい。。。Metaさんと手を組んだほうが早いかと思います。

まとめ

ということで、私が思うメタバース考でした。
単純に言うとここ2−3年でメタバースに本気で挑むなら、本気で挑んでる人たちに寄り添って、すぐに手をかけられる所からやりましょうということです。
昔と違って、少しの時間でやろうと思えばやれることも多いです。間違ってたらPivotすればいいですし。ということで、後10年後ぐらいには今かけてるメガネのサイドボタンを押すだけで仮想空間に入れるような時代が来ると信じて…Meta Quest2被ってVRゲームしてきます。では。